090金融

090金融とは?

090金融の特徴

090金融とは携帯電話と口座のみで営業しており、実際に会うことなく融資を行う闇金業者のことです。

対面式の闇金業者のように事務所を構える事をせず、顔の見えない相手に対して融資や取り立てを行います。

090から始まる番号を使うので「090金融」という名前が付きました

090金融が活動のために利用するのが携帯電話です。融資勧誘のためのチラシなどに記載された連絡先が090から始まっていたため、一般的に090金融と呼ばれるようになりました。もちろん携帯電話ですので、080や070などの番号から始まる業者もあります。090以外であれば闇金業者ではないという訳ではありません。

闇金業者が使用している携帯電話については、他人名義で利用契約をさせたトバシの携帯電話である事が通常です。闇金の顧客などをそそのかして携帯電話の契約を結ばせ、端末だけを闇金業者に送るように仕向けるのです。こうして手に入れた他人名義の携帯電話を活動の媒体としているため、闇金業者は一切表に出る事もなく身元を隠したまま違法な利益を増やしていく事になります。

090金融が主流となった理由

かつての闇金業者と言えば、漫画やドラマで良く見る事務所を構えた対面式の形態が主流でした。

取り立ても電話ではなく直接顧客の家まで押しかけ、早朝や深夜などの時間帯を気にせず騒ぎ立てたり、酷ければ法力沙汰にまで発展したりするケースも珍しくはありません。

しかしながら2003年の五稜会事件依頼、法改正が進む中で違法な取り立ての取り締まりが厳しくなり、派手な行動をすれば逮捕されてしまうため、事務所を構えて堂々と営業する事ができなくなったのです。

顔を見せずに営業する090金融であれば融資も取り立ても電話一本で行えますし、電話番号は他人名義の携帯電話のものであるため、闇金業者は実態を隠しつつ悪質な取り立て行為を続けることが出来ます。

090金融の手口

闇金業者を取り締まるための法律ができても被害者の数が減らないのは、闇金業者を利用してしまう人がそれだけ多いということを意味しています。
インターネットやSNSを介して融資の勧誘を行う業者も増え、以前よりも借りやすい環境を作っている事も一つあります。更には他で借りられなくなった人であっても借りられるという謳い文句や、電話での融資になるため来店不要となる手軽さなど、お金を借りたい人の心理をうまく操って融資を行います。
その結果として取り立て電話に悩まされ、周囲に被害を拡大させる恐れまで出てきてしまうのです。

090金融の対策

闇金対応に強い司法書士や弁護士へ依頼

闇金の取り立て電話を解決するなら、専門知識を持った法律家への相談が最も有効です。

当事務所の場合は、「今後一切の支払いをしない」「取り立てや督促を停止すること」「嫌がらせを停止すること」
という条件で交渉を行っていますが、9割近くがその日のうちに闇金業者も条件を飲んで引いています。

090金融という形態を取っているくらい「逮捕されたくない」という思いも強いので、法律家が絡んだ顧客にこだっても業者側にメリットよりもデメリットが多くなってしまうためです。

とは言え、「法律家を介入させたら簡単に解決するから」という理由で、返すつもりも無いのにお金を借りるなどしてしまうと闇金業者を怒らせてしまい、解決が難しくなってしまうことがあります。

闇金からお金を騙し取ってやろうなどという考えは危険ですのでお止め下さい。