近年(2020年以降)の闇金の実態について
ほとんどが店舗を持たない090金融
2020年の闇金業者は店舗を持たず、顧客の前には姿を現さない業者が9割近くなっています。(090金融と言います)
2003年に闇金の取り締まりは強化されたため、それに伴って店舗型の闇金業者は姿を消していきました。
自宅に押しかけて迷惑行為をしたり、暴力を振るうと言った行為は令和の闇金業者の手口では見られなくなっています。
売春強要や臓器売買等は行われていない
闇金を題材に扱うテレビドラマや映画では、闇金業者からお金を借りてしまった人が無理矢理売春を強要されたり、漁船に乗せられたり臓器売買の被害に遭ったりするような内容が描かれる事があります。
しかし、実際にはこれらの行為は令和の闇金業界においてほぼ行われることの無いものだと言えます。
一部の対面式の業者がTwitterなどSNSで活動しており、返済の代わりに体の関係を要求してくる「ひととき融資」という形態は見られますが、人身売買的な行為を闇金が行うことは極めて低いです。
2020年の闇金業者の取り立て手口
2020年の闇金業者による取り立て手口
- LINEによる取り立て
- 本人に電話を何度もかける
- 勤務先に電話をかけ取り立てる
- ご家族に電話をかけ取り立てる
- 回線がパンクするほどの電話を2時間近く勤務先にかける
- 本人の子供の学校に嫌がらせを行う
- ピザなど頼んでいないデリバリーを大量に届ける
- 救急車や消防車を呼びつける
- 予め本人の裸の写真を送らせておき友人のLINEグループに貼り付ける
- TwitterなどSNSに本人の写真を貼り付ける
この様に、闇金による取り立ては遠隔で行われるものが主なものになっています。
気づいたら犯罪に巻き込まれ加害者にされてしまっている
闇金業者が銀行口座や携帯電話を契約させ郵送させることも多くなっています。
「金利をチャラにするから」「数万円で買い取るから」などと、そそのかしている様です。
口座の譲渡、携帯電話の譲渡は犯罪、逮捕されることもあります
- 譲渡目的で銀行口座を開設する事は犯罪であり最悪の場合には警察に逮捕されるリスクが発生します。
- 携帯電話の譲渡も携帯電話会社に対する詐欺罪が適用されるので同じく逮捕される可能性があります。
この様に、闇金による取り立ては遠隔で行われるものが主なものになっています。
銀行口座を渡すと日本中で口座が二度と作れなくなる
闇金業者の使う銀行口座が法律家や警察の要請によって凍結されると、その名義人の名前は全国の金融機関の間で共有されます。
その結果、同一名義人の全ての口座が凍結され、更にその後口座を開設することが出来なくなってしまいます。
銀行口座を持つことが出来ないというのは、生活を送るうえで相当なハンディキャップになってしまいます。
令和の闇金は放置せずに法律家へ相談しましょう
近年の闇金は嫌がらせは周囲を巻き込むものが多く、放置していると与えた個人情報に応じて被害が広がってしまいます。
そうならない為にも早い段階で闇金問題に専門知識を持った司法書士や弁護士へと相談される様にしてください。
闇金に対して知識を持った法律家は、闇金の口座など商売道具を強制凍結したり、警察に協力を要請することが出来ます。
闇金業者はその様な法律家が介入した被害者にこだわっていると逮捕されてしまうリスクが大きくなりますから、当日中に取り立てを諦めることも多いです。
もちろん当事務所でもお受けしておりますので、1人で悩まずに少しの勇気をもってお問合せください。