闇金業者の押し貸しの解説
押し貸しとは、闇金から無理やりお金を口座へと振り込まれ、利息の請求をされるという手口のことです。
借金をした訳でもないのにいつの間にか自分の口座に入金がされていたり、これから入金をするという闇金の電話が入ったり、後々まで利息や延滞料を支払わせ続けられる事になります。
こんな方が押し貸しの被害に遭いやすい
- 過去に闇金から融資を受けた事のある人
- 闇金や、闇金の運営する融資の審査サイトなどに口座情報を送ったことがある人
闇金に加えて、給与ファクタリングや、後払い(ツケ払い)現金化業者、Twitterで個人間融資を名乗る闇金など、違法な金融業者へ口座情報を伝えていた場合は要注意です。
当事務所の対応方針について
闇金業者から押し貸しを受けて脅迫を受けておりご依頼を受けた場合の、当事務所の対応方針は以下の通りです。
- 1闇金業者に対して介入したことを通知する
- 今後、一切の支払いはしないこと、被害者に対する督促や取り立ての一切を止める様に交渉します。
※当事務所の方針として元金さえも「闇金には支払わない」ということを貫いています。
- 2闇金業者が依頼者からの取り立てを諦めたことを確認する
- (1)の時点で9割近くの闇金は手を引いていきますが、中にはお時間がかかることもあるため取り立てが止まったことを依頼者まで確認しています。
- 3闇金に知られている口座(押し貸しに遭った口座)は解約する様に案内する
- 闇金業者は顧客の情報をグループ内で共有しているので、一度押し貸しに遭った口座を放置していると、また同じ様な被害に遭う可能性が高いです。
面倒かも知れませんが闇金業者に知られている口座は、今後の被害を防止するうえで解約しておく必要があります。
- 4定期的に闇金からの被害が再発していないか確認のお電話をさせて頂く
- 当事務所では、闇金業者からの被害が再発していないか、定期的に確認のお電話をさせて頂いています。
※当事務所の場合、費用の支払いは後払いで対応しています。
押し貸しを放置するとどうなるのか?
放置すると、勤務先や関係先へと被害が及ぶ可能性がある
闇金が押し貸しを行ったということは、被害者の個人情報を入手している可能性も高く、勤務先や関係先の情報を把握していることが考えられます。
闇金の支払わせる手段というのは、脅しやハッタリで支払わせるというものが主です。
勤務先やご家族に闇金からの借金があるということを通知されたくないばかりに闇金の言いなりになってしまう被害者も大勢います。
闇金業者は「被害者の周りの第三者への連絡や嫌がらせ」を脅迫の材料にしており、利息などの支払いに応じなければ実際に勤務先や家族へと嫌がらせが行われる可能性があります。
口座が凍結されたり取り調べを受ける恐れがある
闇金を利用しているだけでも、口座の入出金履歴を見て警察が闇金の共犯なのだという判断をし、口座の凍結をしてしまう可能性があります。
それだけでなく同じ名義人の全ての金融機関の口座が凍結してしまい、口座が開設できなくなる恐れもあります。
これは、全国銀行協会というところが、犯罪使用履歴のある口座の名義人を共有しているためです。
さらに闇金の共犯の疑いがかかっていることから、取り調べが行われる可能性もありますので、闇金からの押し貸しを甘く見てはなりません。
押し貸しに遭ったらどうしたら良いか?
闇金からの押し貸しだと明確に分かっているのであれば法律家へ
取り立て電話が入っているなどで闇金によるものだという確信があれば、闇金について専門知識を持った司法書士や弁護士などの法律家へとすぐに相談する様にしてください。
対処が早いほど、被害の拡大を防ぐことにつながります。
身に覚えの無い振り込みの場合は金融機関へ相談を
身に覚えの無い振り込みの場合は、お取り扱いの金融機関へとお問合せください。
誤って振り込まれたお金を勝手に使ってしまうと罪に問われてしまう可能性もありますので、金融機関に相談の上、弁護士や警察への相談も視野に入れましょう。